#16 ディスクはケースに戻す癖をつけよう。
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ウエダです。
前回からの続き。
3.まんじゅうにくい
落語『まんじゅうこわい』を下敷きに、不条理劇のような。
馬鹿にされた腹いせに「まんじゅうがこわい」と言う侍に仕返しをする男たち。
しかし、侍のそれは「怖い」なんてものではなく「憎い」という感情だった。まんじゅうを持ってきた男たちは侍に斬り伏せられてしまう。
侍がまんじゅうを憎む理由が、口上のやうに高らかに割とポップに語られる。男からの合いの手も入るし。そこからの惨殺シーンである。
ラストシーン、侍がひとりだけ生き残った男(仕返しに加担しなかったため)の口に、まんじゅうを詰め込んで去る。残された男が「まんじゅうこわい……」とつぶやく終わり方は好き。
特に意味やテーマはなく、ノリで書ききった作品。
4.キメラ系女子座談会
ケンタウロス・ミノタウロス・人魚・半魚人が女子会をする話。完全におふざけ。
誰かが席を立つ度に始まる悪口、からの爆発して罵り合いというひどい話。笑
界隈で有名な“ア○ウェイに勧誘してくるMさん”を揶揄したネタもあった。元気かな。今も演劇に携わる若者をご飯に招待して「……夢ってある?」と聞いているのだろうか。
小道具作るのがやたら大変だった思い出。
でも、楽しかったな。オールで合宿めいたことしたり。
そんな感じの私の初公演。
このとき劇団員以外に出てくれたのは、大学の後輩。それに、私に演出の“え”の字を教えてくれた劇作家さんだ。特に誰からも指導なんて受けてない私の、唯一、師匠と呼べるような人かもしれない。恐ろしいことだが、当時の私は「ホンだけがおもしろければ構わない」と思っていた。
本当に出来の悪い芝居に付き合わせてしまい、後日「自分がついていながら」とひどく悔やまれていた(らしい、と私は聞いた)と知ったときには、こんな自分のためにひとりの劇作家の演劇人生を終わらせてしまったかもしれない、と青くなった。
幸い今もSNSでお見かけするので、いつかまた一緒にやれたらと思っている。
でも、その経験で「演劇をやる上での責任」みたいな、今の自分のポリシーを形成している。
終演後、スタッフで入ってくれてた先輩劇団の方にボロクソ言われたことも。
まあ、色んな方向から洗礼を受けた形だったけど、間違いなく僕のルーツはここから。
これからも初心を忘れずに頑張っていきます。
あと、パソコンに入れっぱなしだった大人のDVDを皆に見られたショックも忘れられません。
bye.
意外と人懐っこい鳥。