team.ups!の『世界で一番どうでもいい文章』

名古屋のコメディ演劇ユニット・team.ups!のウエダタカヒロによる日々のあれこれ

#15 伝統を守る=新しいものの否定ではないねんで。

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ウエダです。

今日は実質第1作とも言える作品について紹介します。

 

タイトル:ゲキダンモドキ『四者負荷試験

 

まとまりのない短編群でタイトルに迷っていたところ、当時病院で勤務していた役者がつけてくれました。響きで採用。

 

この作品は奈良に住んでいた頃、大学の先輩と友人と旗揚げした劇団の1回目の本公演です。

色々あって今は散り散りですが、先輩は関西、友人は東京をベースにして活動しています。各人が経験を積んだ今なら、わだかまりなくまたやれるだろうか。

 

当時はどこでやったらいいかもわからず、身の丈を大きく超えた小屋で赤字を出しながらやりました。

僕自身は作としても演出としてもボロボロで(というか演出って何だよって感じ)、この時の苦い経験が、僕が本格的に芝居の世界に入れ込むことになったきっかけでもあります。

 

作品について。

四編からなり、すべての話の枕にある掌編が、申し訳程度に各話間のつながりを匂わせている。はっきり言って不要。無知ゆえに、そうしないといけないという意見を真に受けたんや……。

 

1.Black or White

いわゆる“すれ違いコント”。

蒸し暑い夜のオフィスで、男女が二人、残業をしている。男は仕事が終わらず、女は男が帰るのを待っている。

録音した音声(心の声)と実際に発する台詞で物語が進行していく。

 

男は女が自分のことを狙っているんじゃないか、女は男が自分の悪事(横領)に気づいてるんじゃないかと、疑心暗鬼になりながら夜は更けていく。

 

個人的に思い入れがあり、何となく好きな作品。リライトして再演したことも。

 

2.早口家の人々

由緒正しい名家・早口家の鉄の掟【噛んだら罰】。ひとり息子の帰省をきっかけに、父・母・執事たち4人の会話が始まる。

 

ゴングが鳴ってからの展開は役者も知らず。

舞台上のスクリーンに映し出された台詞を読む。そして、噛んだらめっちゃ酸っぱいエキスをショットで飲むという罰が。笑

 

音響をやってくれていた方に判定のSEを入れてもらったり、執事役の方の台詞に「〜ですよね、○○」とだけ書いてキラーパスさせたりと、個人的にはおもしろかったんですが「こんなの演劇じゃない」みたいな声も多数頂きました。どんだけ狭量なんだよ……。普段観劇しない層の方には概ね好評でしたけどね。

 

懐かしい。

続きはまた書きます。

 

bye.

 

メメタァ

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